流産手術について

次の妊娠に備えられる母体と精神のケアを心がけています。

流産手術とは

流産手術は、子宮内の胎児が何らかの理由で心拍が停止してしまった場合に行われる手術です。流産の場合、胎児は成長しませんが、気付かずに放っておくと感染や癒着、突然の大出血を起こしたりするなどの危険があるので、できる限り早い時期に手術をしなくてはなりません。
流産には以下の3つの種類があります。
「完全流産」胎児、付属物の全てが自然に流れてしまいます。
「不全流産」胎児、付属物の大部分は排出されてしまいますが、一部が子宮内に残っている状態です。
「稽留(けいりゅう)流産」胎児の心拍が停止した状態で子宮内に留まっています。
この内、手術の対象となるのは、「不全流産」「稽留(けいりゅう)流産」の場合です。特に「不全流産」は、出血を伴っているため、緊急の手術が必要となります。手術方法は、人工妊娠中絶と大きく変わりはありません。ただし、妊娠12週目以降で胎児が大きくなっている場合は、子宮を収縮させて分娩させる方法になります。

費用について

保険適用が適用され、2万円前後となります。

院長からのメッセージ

流産は妊娠の10~15%(高齢者は20%)を占めるといわれています。実際に出血を伴う流産は、ご自身で気づけますが、たとえば「稽留(けいりゅう)流産」の場合は、出血を伴わず、検診時に胎児の心拍が停止していることで判明するケースがほとんどです。どちらにせよ、次の妊娠に安心して備えられるよう、適正な処置が必要となります。もちろん手術だけでなく、赤ちゃんを失ったことに対するお母さんの精神的なフォローも心がけています。